人は「ボディ、マインド、スピリット」の三位一体からなる存在です。 ボディやマインドは、コンピュータのハードウェアとソフトウェアのようなもので、あらかじめ組み込まれた処理を行うようにできています。たとえば、物を食べると唾液が出たり、ほめられるとうれしく思ったりするように、外からの刺激(インプット)に対して、何らかの反応(...
ヨガの道しるべの記事一覧
前話では、セルフトーク(心の中のおしゃべり)に気づく力を育むことについて書きましたが、実は「自分のしていることに気づく」というのは、とてもとても大きな課題なのです。 そもそも、ほとんど人は、自分のしていることに気づいていないことに気づいていないでしょう。気づいていなくても、心や体は勝手に動いて、日々の生活をこなしてくれ...
前話で説明したように、セルフトーク(心の中のおしゃべり)を意識することも、ヨガの実践のひとつです。でも、そのことを知ったからと言って、すぐにセルフトークに気づいていられるようになる訳ではありません。 例えば、起きている時間が毎日16~18時間あるとして、セルフトークをしている認識のある時間はどれくらいでしょう? セルフ...
楽すぎてもダメ、頑張りすぎてもダメ。ちょうどいいところを見つけるのが大切。前話では、そんな中道について書きました。中道が良いというのは、あえて言うまでもないほど、当たり前のこと。でも、その道を常に実践するのは、とても難しいことです。 中道を行く感覚は、ハサミやカッターを使わずに、手で紙を切るときの感覚に似ています。 紙...
快適ではないことを我慢して頑張っておこなう修行は、ワンネスから遠ざかる行為。梵我一如に向かう成長を促したいならば、いかに快適に行なうかがポイントであり、愛や喜びを感じることこそが、魂の成長を促す本当の修行です。 ヨガのポーズ(アーサナ)をするときも、そのような視点を忘れないでください。アーサナをするとき、人はついつい頑...
梵我一如に向かう成長を意識的に促す取り組み。それが本来のヨガのあり方です。 私たちの魂は、肉体をまとい、様々な経験をしています。何度何度も生まれ変わりを繰り返し、たくさんの経験をする中で、少しずつ魂を成長させていく。経験こそが魂の栄養。そして、たっぷりと栄養を得て、充分に成長した暁に、やがて梵我一如の花を咲かせるときが...
(今回はいつもと違って、最近の取り組みや、それによる気づきについてのお話です) 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、スタジオや教室で一緒にヨガができなくなりました。 でももちろん、ヨガは家で一人でできます。ヨガマットが敷けるほどのスペースがあれば十分。特別な道具も要らない。ただ体と心を感じて、淡々ポーズをしてい...
前話で「ありのままを受け入れることで成長が促される」と書きましたが、そもそも「成長」とはどういうことなのでしょう? 仏教的な表現で言えば「梵我一如」に近づいていくこと。それが「魂の成長」です。 「梵」は、あらゆるもの全て(神的存在)であり、ヨガの表現で言えばブラフマン。「我」は個々の人間に宿る魂的存在であり、ヨガの表現...
マインドフルネスの瞑想のポイントは、ありのままを観察し、受け入れること。そして、ありのままを受け入れる力は、筋力などと同じで、意識してトレーニングすることで育まれていくものです。 ありのままを受け入れることは、決して簡単なことではありません。例えば、子育てを想像してみてください。子供がなにか悪さをしている。そのことに気...
前話で説明したように、私たちの日常の行動の大半は雑念に基づいています。でも普段はまったくそのことに気づいていない。雑念に基づいた日常の行動を、自分が意識的に考えたことだと思って日々を過ごしています。そして普通は、そのまま一生を終えていくものです。 私の場合、意識的に生きることが大切であるということ、昔から何度も耳にして...