「マインドフルネス」が広まってきたおかげで、瞑想の価値に気づき、実践する人がどんどん増えています。マインドフルネスについて、Wikipediaには、「今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである」とか、「特別な形で、意図的に、評価や判断とは無縁に、注意を払うことである」という説明が載って...
ヨガの道しるべの記事一覧
瞑想の指導をしていて一番多い質問は、「瞑想すると雑念がわいて、無になれないのですが、どうしたらいいのでしょう?」というものです。この質問をしたくなる気持ち、分かる方も多いでしょう。 でもこの質問には、そもそもの勘違いが2つも含まれています。 その一つは「瞑想すると雑念がわく」ということ。瞑想したら雑念がわくのではありま...
幸せになりたい。人間なら誰もが思うこと。幸せになるために、どうしたらいいかを考え、それに向けて出来ることをする。あるいは、今やっていることが幸せな日常のために必要だと思って、それを一生懸命やる。ほとんどの人は、そうやって日々を過ごしています。 でも、その発想のベースは、幸せになるには何かが必要という考え。たとえば、お金...
前話の「変えようとするのではない。でもほったらかしにする訳でもない」という状態。これができると、封じ込められた感覚の解放が起こり、心や体は勝手に本来の状態に戻っていく。原理はとても簡単です。 でも実践は簡単とは限りません。それは多くの人にとって、今まで自分がやってきたこと(努力して、頑張って何かを成し遂げようとするアプ...
先々のこととか、周りの人のこととか、いろんなことを考慮して、やりたくないことでもやる。何かをやりたくても、今は我慢してやめておく。そんなことを私たちは、当たり前のように、ほとんど無自覚のうちに、日常的にやっています。でもそんなことを日常的にできるのは人間だけ。それは私たちに与えられた、ものすごい能力の一つなのです。 や...
前話に書いた「受け入れる力」のこと。それはヨガをする上で、とてもとても大切なポイント。でも一般的には見過ごされがちなことでもあります。 ヨガの目指すところは、本来の自分を取り戻すこと。本来の自分を取り戻していく道すじは、いわゆるヒーリング的なアプローチと共通で、「許すこと」「受け入れること」「ありのままを肯定すること」...
ヨガを深めていくと言うことは、難しいポーズができるようになることではなく、繊細なものを感じる力を高めていくということです。感じる力を高めていくと、神経の働きが活性化して、心身を自由に扱える範囲が広がり、身も心も軽く動きやすくなります。 でも、感じる力がアップするのは、良いことばかりではありません。世の中には、鈍感でいた...
ヨガを実践するとき、主に行うのはアーサナ、呼吸法、瞑想ですが、それらは前話で解説したように、アーナサ、呼吸法、瞑想の順に、より繊細なものが対象になっていきます。 それらは、別の言い方をすれば、肉体へのアプローチと、心へのアプローチと、それらを繋ぐものへのアプローチとも言えます。つまり、アーサナは主に肉体に働きかけ、瞑想...
「アーサナ」「呼吸法」「瞑想」は、要らないものを解放し手放す(=排泄を促す)という点において、それらはすべて同じこと。でも、その対象が異なります。大雑把に言えば、アーナサ、呼吸法、瞑想の順に、より繊細なものが対象となっていきます。 対象が繊細になるにしたがって、感覚を鋭敏に感じる力が必要になるので、だんだんと難しくなっ...
前回は、気持ち良い感覚を感じて、溜まった排泄物を手放していくと、心身は自ずと良い状態になっていくことについて書きました。その感覚がつかめると、体の状態を良くするのは、とても簡単になります。 私自身、そのことを理解してからは、筋肉痛になるようなトレーニングや、心拍が乱れるような苦しいエクササイズなどは、全然しなくなりまし...