前話の「変えようとするのではない。でもほったらかしにする訳でもない」という状態。これができると、封じ込められた感覚の解放が起こり、心や体は勝手に本来の状態に戻っていく。原理はとても簡単です。 でも実践は簡単とは限りません。それは多くの人にとって、今まで自分がやってきたこと(努力して、頑張って何かを成し遂げようとするアプ...
ヨガの道の話の記事一覧
先々のこととか、周りの人のこととか、いろんなことを考慮して、やりたくないことでもやる。何かをやりたくても、今は我慢してやめておく。そんなことを私たちは、当たり前のように、ほとんど無自覚のうちに、日常的にやっています。でもそんなことを日常的にできるのは人間だけ。それは私たちに与えられた、ものすごい能力の一つなのです。 や...
前話に書いた「受け入れる力」のこと。それはヨガをする上で、とてもとても大切なポイント。でも一般的には見過ごされがちなことでもあります。 ヨガの目指すところは、本来の自分を取り戻すこと。本来の自分を取り戻していく道すじは、いわゆるヒーリング的なアプローチと共通で、「許すこと」「受け入れること」「ありのままを肯定すること」...
ヨガを深めていくと言うことは、難しいポーズができるようになることではなく、繊細なものを感じる力を高めていくということです。感じる力を高めていくと、神経の働きが活性化して、心身を自由に扱える範囲が広がり、身も心も軽く動きやすくなります。 でも、感じる力がアップするのは、良いことばかりではありません。世の中には、鈍感でいた...
ヨガを実践するとき、主に行うのはアーサナ、呼吸法、瞑想ですが、それらは前話で解説したように、アーナサ、呼吸法、瞑想の順に、より繊細なものが対象になっていきます。 それらは、別の言い方をすれば、肉体へのアプローチと、心へのアプローチと、それらを繋ぐものへのアプローチとも言えます。つまり、アーサナは主に肉体に働きかけ、瞑想...
「アーサナ」「呼吸法」「瞑想」は、要らないものを解放し手放す(=排泄を促す)という点において、それらはすべて同じこと。でも、その対象が異なります。大雑把に言えば、アーナサ、呼吸法、瞑想の順に、より繊細なものが対象となっていきます。 対象が繊細になるにしたがって、感覚を鋭敏に感じる力が必要になるので、だんだんと難しくなっ...
前回は、気持ち良い感覚を感じて、溜まった排泄物を手放していくと、心身は自ずと良い状態になっていくことについて書きました。その感覚がつかめると、体の状態を良くするのは、とても簡単になります。 私自身、そのことを理解してからは、筋肉痛になるようなトレーニングや、心拍が乱れるような苦しいエクササイズなどは、全然しなくなりまし...
前回、既存の反応パターンを消去する方法について書きましたが、今回もその続きです。 いろいろな刺激に対して自分がどう反応しているかに気づき、不要な反応パターンを手放していく。そのやり方を理解しても、実際にやってみると、ついつい衝動的な反応をしてしまい、うまく手放せないことが多いでしょう。むしろ、衝動的な反応をしていること...
今回は前回の続き、既存の反応パターンを消去する方法についてです。 心の動き。体の動き。それは外部からの刺激に反応して、自動的に起こります。普段はそれを無自覚のうちに繰り返していますが、それに気づき、それを解消することもできます。 解消するには、まずはそのような反応をしようとしていることに気づくことが必須。心と体を観察す...
一度身に付けたことは、無自覚のうちに、何となくでも出来てしまう。その仕組みがあるからこそ、私たちは日々を円滑に暮らすことができます。でも、好ましくないこと(たとえばストレスをためるようなこと)も、一度身に付けると、それを無自覚のうちに繰り返してしまいます。 そこで、前話のように、まずは自分が何をしているかに気づいていな...